02 Technical Papers VE実践論文

カーボンニュートラルを踏まえた首都高大黒PA更新計画検討

首都高の大黒PAでは、施設の老朽化や併設する維持管理施設の役割見直し、自然災害への対策等を踏まえた更新の必要に迫られている。同時に、省エネ推進や再エネ導入などによるカーボンニュートラルを目指す必要性も高まっている。これらのニーズを踏まえて、CO2排出量削減を目標とした環境配慮型PAの検討について報告する。

松原 知也 氏 首都高速道路株式会社 更新・建設局 施設設計課 主任

2020年首都高速道路株式会社入社。本社部門における社内の技術要領制定や技術コンサルティング業務、保全部門における道路管理施設の改修の設計業務等を経て、2023年より更新・建設部門における高速道路の改築・大規模修繕事業に伴う建築物の建替え等の設計業務に従事。

ソフトウェア開発V字モデルの各工程に応じたVE実践活動

当所製品におけるソフトウェアの占める割合は設計時間・コストともに年々増加しており、ソフトウェアの機能向上への対応・製造コスト抑制などが喫緊の課題となっている。本論文では、ソフトウェア開発のV字モデルの各段階にVE を適用した事例をもとにソフトウェアにVEを適用する際の留意点や本活動を通じて得られた知見を紹介する。

吉田 憲司 氏 三菱電機株式会社 電子通信システム製作所 資材部コストVE課 課長 VES

1998年、三菱電機株式会社に入社。電子通信システム製作所にて、携帯電話向けフィルタ、航空機向け衛星回線装置、小型GPS端末などの開発に従事。2010年から資材部コストVE課にて所内の原価企画・VE活動の推進を担当している。

感性VEを活用した診療所設計における設計プロセスの改善

個人診療所の開業準備には平均1年かかり、多くの時間が内装の設計と施工に費やされるが、従来の方法では経営者の要望が建築士に伝わりにくい。この問題を解決するため、歯科診療所の開業時に感性VEを設計プロセスに組み込むことで、設計時の時間の短縮と患者ニーズに合致した診療所の設計を実現した。

内田 佳代 氏 株式会社ETERNAL SMILE 取締役 VES

医療分野を中心に、VEやQCを活用し業務改善・スタッフ育成を実施。東京医科歯科大学で非常勤講師、歯科衛生士としても臨床に従事。また、表情筋トレーナーとして全国各地で講演やセミナーを開催し、NHK「朝イチ」など美容番組や雑誌等に多数出演。著書に「顔の老化は咀嚼で止められる」(草思社)がある。